知覚過敏について
こんにちは。
3月になりましたがまだまだ寒い日もありますね。
冷たいものを食べた時、口をゆすいだ時に歯がしみることはありませんか?
それは知覚過敏かもしれません。
知覚過敏の原因は、噛み合わせにあります。
噛み合わせが悪いと一部の歯に大きな力が加わり、
その一部の歯のエナメル質(表面の一番硬い部分)を
傷つけて象牙質(エナメル質の下の層にある組織)が露出します。
そして象牙細管という管を通って神経から脳に刺激が伝わり、
歯がしみる症状が出ます。
歯科医院での知覚過敏の治療方法は大きく分けて4つあります。
まず最初に、薬を塗る処置です。
露出している象牙質を薬で覆うことで、刺激を遮断して歯がしみる症状を抑えます。
塗っていく薬は、虫歯予防のお薬としても知られるフッ素やレジンと呼ばれる樹脂などがあります。
ただし、歯磨きなどで擦り減ってしまい数ヶ月ほどで効果が無くなってしまうので、
何回か塗っていかないと効果が得られないこともあります。
次に、材料でカバーする方法です。
歯がくぼんでいたりくさび状に欠けている場合には、樹脂の材料を詰めます。
そうすることで神経へ刺激が伝わることを防ぎます。
ただし、食事や歯磨きで取れてしまうことがありますので、再び詰め直す必要があります。
続いて、マウスピースの使用です。
歯ぎしりが原因で知覚過敏になっている場合には、
歯ぎしりを治さない限り知覚過敏も治りません。
しかし歯ぎしり自体を治すのは困難のため、
マウスピースという歯をカバーする器具を使用して、
歯ぎしりによってエナメル質が削れてしまうのを防ぎます。
こちらは、歯科医院で作製することが出来ます。
最後に、歯周病の治療です。
歯周病になると歯茎が下がり、象牙質が露出しやすくなるため知覚過敏の症状が出やすくなります。
歯石を除去すると、一時的にしみが強くなることがありますが、
歯石が付着したままでは歯周病を治せないので、歯周病の治療と一緒に薬の塗布や材料を詰めるなどの知覚過敏の治療を行います。
しかし、上に挙げたような知覚過敏の治療を行っても、根本的な噛み合わせを直さない限り再び知覚過敏になってしまう可能性が高いです。
当院では、矯正治療も行なっていますので、併せてまずは一度ご相談ください。
小林
046-263-9363
遠藤歯科医院