大和市遠藤歯科医院、遠藤元気です。
今回のブログでは矯正治療の必要性についてお話します。

みなさまは矯正治療が審美性(見た目)と思われていいませんか?
実は、一番重要なのは機能の獲得が一番重要でその次は清掃性(歯ブラシがうまく届くようになりプラークコントロールできること)が二番目に重要なのです。
さらに最後に見た目もついてくるのが矯正治療なのです。

今回は昨日の獲得についてお話します。
ではどのような機能なのかというと、一つ目が糸切り歯と呼ばれる犬歯で横の動きをコントロールすることです。
(アンテリアガイダンスと呼ばれてます。)
犬歯の位置(形態)をコントロールするこでうまく奥歯に悪い力がかからないようにコントロールします。
奥歯に横の力がかかるとどうなるかというと歯周病が悪化しやすくなったり、今まで治療した部分の歯や歯と歯の間に力がかかることで虫歯が出来やすくなります。
すなわち、奥歯に悪い力がかからないようにすることは、虫歯と歯周病になりにくくなります。

例えば、八重歯の老人を見たことはありますか?
そうなのです。なかなかいません。
それは八重歯は犬歯の位置が悪くなることで奥歯への負担がかかりやすくなるため
虫歯や歯周病になりやすくなり、ほとんどの人が入れ歯になってしまうことが多いのです。

二つ目は力のコントロールができるような咬み合わせにすることです。
これは全部の歯がしっかり全体で咬んでいる状態にすることで一本あたりにかかってくる力の負担を最小限にすることができます。
例えば、一番奥の歯のみで咬んでいるとした場合は全部しっかり咬んでいる人と比較すると
単純計算で7倍以上の力が奥歯にかかってくることがわかります。
(全部歯が咬んでいる人 一番奥の歯のみ噛んでいる人 14ヶ所(左右の歯の本数)÷2ヶ所(左右の本数)=7)
すなわち、この一番奥の歯jのみで咬んでいる人は、しっかり歯が咬んでいる人よりも噛んでいる歯に負担がかかり、虫歯や歯周病でやられやすくこの歯を失いやすくなります。

今お話しした二つの機能を獲得することが矯正治療におけるメインの柱となってきます。
これにより、歯を失いにくい環境を整えることが矯正治療のゴールとなります。
矯正治療で不明な点やご質問がある方はホームページよりお問い合わせください。

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