銀歯のリスク
みなさんこんにちは。今日は銀歯のリスクについてお話しします。日本では、多くの方が保険治療で出来る銀歯を被せています。欧米諸国では、美しく白い歯やきれいな歯並びはとても価値あるものとされ、多くの人が歯を美しく健康に保つために、常に高い意識を持っています。
●金・銀・パラジウムの合金で作られる銀歯の危険性
日本で「銀歯」と呼ばれているものは、金と銀とパラジウムの合金でできていて、日本にしかないものだそうです。保険制度のために最低限の歯の機能の回復ができる、安くて加工しやすい銀歯として生まれたものですが、最近はこの銀歯による悪影響も注目されてきています。
●銀歯のリスク1:金属アレルギーを引き起こす
銀歯の表面から金属がイオン化されて溶け出すことで、体の中の蛋白質とくっつき、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
金属アレルギーは口の中の異常だけに限らず、体全身の異常をきたす可能性があります。手が赤くただれたり、全身にぶつぶつができたりすることもあるのです。銀歯を入れてすぐに異常が出る場合だけでなく、何年もしてから体に異常が出てくることも多く、原因不明の皮膚病だと思われることがあります。銀歯に含まれるパラジウムはアレルギーを引き起こしやすく、パラジウムに対してアレルギー反応を持つ方は100人中20〜30人程だと言われています。
●銀歯のリスク2:被せた歯がまた虫歯になる
銀歯と歯は歯科用のセメントで付けていますが、中のセメントも劣化してくるので、古い銀歯の中で、元々の歯が虫歯になっていたといったこともよくあります。銀歯の下の虫歯は、レントゲンにも写りにくいのでなかなか発見しにくいのも事実です。
◆銀歯のリスク3:歯周病が悪化しやすい
銀歯の表面は傷がつきやすく、その小さい傷に口の中の菌がたくさん寄ってきます。銀歯と歯茎の境目にも歯周病菌他たくさんの菌がたまりやすく、銀歯を入れてから歯周病の進行が早まったりもします。
保険適用によって費用は安くできるというメリットもありますが、実は銀歯には様々なリスクもあるのです。リスクがある点もよく理解した上で、銀歯にするかセラミックの治療をするかを選択するのも大切なことです。
遠藤歯科医院 大和駅
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宮原